今日の産経新聞からの抜粋記事(4916)

「借金をなし崩しにする」の意味を本来の「少しずつ返していく」と回答した人が19.5%に留まったことが分かった.「なかったことにする」と回答した人は65.6%に上り,3人に2人が本来と違う意味で使っているとみられる.「檄を飛ばす」も本来の「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求める」を選んだ割合は22.1%.本来と違う「元気のない者に刺激を与えて活気づける」は67.4%と,「激励」の意味と勘違いしている人が多いとみられる.

「なし崩し」という言葉を「借金を」との組み合わせて使ったことがありません.「妥協に次ぐ妥協」といった意味で使っていました.人のことは言えませんが,「檄を飛ばす」は「活を入れる」との取り違えで使われているのではないかと.誤用シリーズでしばしば耳にし,私が最も気になっているのは,「さわりだけ教えてください」の「さわり」.示しているのは「イントロ」じゃなくて「サビ」ですから.この手の誤用シリーズは,誤解を防ぐために使わないようにし,使われても真意を探るようにするに限りますね.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です