通勤時間に少しずつ読んでいた十二国記の最新作「白銀の墟 玄の月」を読み終えました.全4巻25章,約1600ページの大作です.戴極国を舞台とし,蓬莱から泰麒が帰還して以降,李斎と共に驍宗を探して国を正常化するのに悪戦苦闘する物語.貧困や弑逆や絶望に塗れ,全体的に鬱々とします.
正頼の状態,文字でしか表現されていないのに見てられない.ヒャッハー烏衡なんなん.阿選以上に嫌悪ですの.ようやく希望が見えてきたのに,ハトさんのせいで頼りになった仲間が傀儡になるし,ウサギさんの鳴き声を合図にどんどん死に始めるし.鞭が多すぎる.もっと飴をくれ.
からの最後,珠簾の泰麒が立ち上がった辺りからの展開,耶利頼もしく,テンション上がりました.電車内で読み終えられなかったので帰宅後,残りを一気読みです.ラスト以外で記憶に残っている高揚ポイントは,友尚軍が朽桟ら土匪チームへ向き直り,もうおわたとおもたとこからの展開.電車で涙出そうになりました.