仕事でもなく興味もないことで数日間拘束されそうな話に降られ,負の感情に苛まれたので,別のことを考えて精神衛生を保つ試み.時間に対する価値観を自己分析してみようという思考実験.
東京から横浜まで往復約1時間,お遣いを頼まれたとします.交通費は支給されるとして,更にお幾ら貰えたら受託するかを考えてみる.1000円だったら受けません.5000円だったら受けます.3000円でも受ける気がします.2000円だったら微妙.この例から試算すると,私の単位時間の価値は2000円ということになるでしょう.
1000円分の買い物があるとします.どこでも買えますが,ある店では1割引きで買えるとします.その店まで往復何分程度だったら足を運ぶかを考えてみる.10分だったら行きそう.20分だったら行かないかも.15分だったら微妙.この例から試算すると,私の単位時間の価値は400円ということになるでしょう.ただ,この場合は出銭が減るだけで400円貰えるわけではありません.さらに節約を楽しむエンターテインメント要素もあります.ですので,2000円の方が価値観に近そう.
電車150円の区間があるとします.徒歩何分だったら乗らずに歩くかを考えてみる.10分だったら歩きます.30分だったら乗りそう.20分だったら微妙.この例から試算すると,私の単位時間の価値は450円ということになるでしょう.ただ,この場合も安売同様.加えて,歩くことで健康増進期待できそう.ということで,価値観に近いのはやはり2000円か.
以前は夜行バスで6時間ほどかけて帰省していました.でも疲れるし,お金に困ってないしというので,今は新幹線で2時間半程度です.価格差は6000円くらい.この例から試算すると,私の単位時間の価値は1700円ということになるでしょう.
他人に何かを依頼するとします.拘束する対価として,私なら幾ら支払うか.最低賃金の1時間当たり1000円は払うかな.でも,それは道義的な設定であって,価値観とは別.そもそも自分が楽するために他人を雇おうとは思いません.お金を払いたくないのと他人に迷惑かけたくないので自分でやります.またはやるのを諦めます.他人に依頼するのは,自分ができないけどどうしてものとき.そうなると価格設定は,自分の困りごとや切羽詰まってる度に応じて決まる感じがします.だから一概には言えません.