くぎゅはいだい

3倍の長さになった通勤時間を有効に活用しようと,本を読むことにしました.進められるがまま読み始めたのは十二国記です.子供の頃,家にあったSFのショートショートは読んだことありますが,以来,小説にはまったく触れてきませんでした.なかなか敷居高かったのですが,ものは試し,食わず嫌いはやめましょう.

アニメは観たことあります.TV放映はまさかの17年前.びっくりです.内容は殆んど憶えていません.墨色の印象があります.小説はとりあえず,発刊順に読むことにしました.

まずは『魔性の子』から.読み始めこそ,なかなか要領を得られず遅読でしたが,徐々にペースを上げられた気がします.話の舞台は日本で,いきなり十二国記感は鳴りを潜めています.高里の祟りがエスカレートして,スプラッタからジェノサイドまで.たまに挟まる「タイキを知りませんか」のハクサンシ.実にホラーでした.そんなこんなでわりと楽しめました.

続いて『月の影 影の海』.女子高生陽子が十二国記の世界に連れてこられて放置され,襲われ逃げて生き延びる話.景麒が自然に子安声で再生される不思議.どの引き出しに仕舞っていたのか判らないような記憶でも,きっかけがあれば出てくるもんですね.遂に野垂れ死に確定かと思われた場面,ネズミのようなのが助けに現れたというくだり,その直前まで存在をすっかり忘れていたにもかかわらず,すぐに鈴村声で話し始めました.名前まで思い出せるとは思いませんでした.楽俊.そうそういたね.そんなこんなで最終的にはすっかりどっぷり嵌まりました.小説,侮れません.

そして今日読み終えたのは『風の海 迷宮の岸』.徹頭徹尾,悉くも甚だ泰麒萌え.鈎括弧の中,全部釘宮声で聞こえてきます.なかなかどうしてこのショタに抗えません.今でこそすっかり馴染んでいますが,当時,ロリだらけだった釘宮理恵氏がクレジットされたのを見たときには愕然としたことを憶えています.ちなみに,他の登場人物の声は,小説を読んでいても引き出されませんでした.が,しいて言えば,延王も泰王も森川智之声で喋ってきました.きっと,4代目火影・ミナト的なものを感じて脳内召喚した結果でしょう.

明日からは『風の万里 黎明の空』です.早く通勤したい病.

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